約5年ぶりの香港。民主化運動とコロナ制限のニュースを見聞き始めてから、もしかしたら、もう行けないかもしれないと思い込んでいた。業務渡航ではあり、街を闊歩する余裕はなかったが、地下鉄の移動で垣間見た香港は、多くの香港人と中国本土、そして観光と業務目的の外国人旅行者で溢れかえっていた。日系スーパーとして名高いシティスーパーや、香港では後発のドン・キホーテ(DON DON DONKIという店舗名)は、驚安どころか高額な日本食品が陳列。冷たいご飯は食べなかったはずの香港人、日本人が代表を務めるおにぎり屋さんが130店舗以上展開している。ハードやトレンドは確実に変化しているのに、エネルギッシュに狡猾なまでにビジネス展開し、多くの香港人がショッピングや食事に集中している景色は、初めて訪れた30年以上前から変わっていなかった。ある意味安堵。ホテルや施設の中は、寒い。昔から19℃設定か、古いものは温度設定できない仕様のエアコンかクーラーは減ってきたというが、兎に角寒い。カーボンニュートラルは、どのように議論されているのだろうか? 円安と世界的なインフレもあり、既述のおにぎり屋さんでは、鮭のおにぎりが約360円、食べてみた。美味しく感じた。ホテルの近所、地元の人間しか行かない麺屋さんでは、ワンタン麺が700円だった。10年前は、当時の為替で300円だったのに。シンプルで美味しかった。渋谷の交差点や竹下通り、新宿駅とは違う香港特有の雑踏やビジネスマン達のみなぎるエネルギーに、コロナ禍閉じこもっていた小生は、帰国後感冒(PCR検査は陰性)となり寝込んでいる始末。放電したのだ。でも、何故か、また行きたくなる。