11月の半ばとなり、今年もあと1か月と半分を残すのみです。

例年だと、そろそろ冬のコートを取り出していつから着ようか、ダウンはまだ早いかなぁ、等と考える時期のはずなのですが、真夏の暑さはないとは言え、まだまだ日中は気温20℃超え等、冬モードへの全面移行はまだかなぁと、服装に悩む日々になっています。

北の地域では雪のニュースも聞かれますが、富士山の冠雪も例年より大幅に遅れているようで、今、秋なのかなぁ」「秋はあったのかなぁ」とか思ってしまいます。ただ、近くの公園の大きな桜の木は、葉っぱが赤くなっているので、季節は秋、そして冬に向かって進んでいるのは間違いなさそうです。今年は、雨の日が多く秋らしい抜けるような青空の日が少ないので、一層秋がないと感じるのかもしれません。

 

 気候の話が続きますが、今週月曜日(11月11日)から、アゼルバイジャン共和国のバクーで国連気候変動枠組条約締約国会議(COP29)が開催されています。このブログでもちょうど1年前にUAEのドバイで開催されたCOP28に触れていました。

 この気候変動会議では、気候変動に影響を与えるCO2の排出を抑制するための政策や技術等を議論して、現実的な解決策を見つけることが目的のはずなのですが、何となく環境のお祭り化しているようにも思われ、政治的には対策費の調達・援助が中心になっているように感じられ、本当にそれで良いのかなぁと思ってしまいます。

 また、今年は、先日の米国大統領選挙の結果を踏まえて、米国のCOPからの離脱や対策資金の調達不安等が懸念事項・重要課題となっており、大切なことではありますが本来の気候変動を論じるという会議からは、方向が変わってきているようにも思えます。

 

 温暖化も確実に一因なのでしょうが、日本の南の海上には、3つの台風がいて、その中のいずれかは日本にも影響があるような予報も出ています。夏のものと思っていた台風(俳句の季語では「秋」だそうです)が11月も半ばに台風が3つ、直前までは4つもあるというのは、やはり例年の気象状況とは異なるのかなと思われます。台風の数もそうですが、各台風の勢力が950hPa、風速30m以上といった大型の台風が、日本に大雨と強風をもたらし、各地でがけ崩れや川の氾濫等の災害が発生しているのは、やはり異常なのでしょう。

 そして日本だけではなく、スペインや米国でも大雨で水害やハリケーン被害が起きています。日本は古くから台風や地震等の災害が起こっており、その対策は他の国よりも十分に検討されているはずなのですが、最近の災害は想定を超える規模のためにこれまでの対策を軽く超えてしまって、過去に経験のないような規模の被害になっています。

 

 災害に起因する住居の被害や上下水道などの生活インフラの被害と復旧、発生する廃棄物の量等も増大しており、その処理と復旧に必要なコストや人員・労力は年々拡大しており、国・地方自治体の負担は増大しています。災害復旧に際しては、単に被災した都市インフラを復旧するのではなく、災害発生を想定した復旧しやすい都市構造や都市計画などを考えていく必要があり、今後も発災の度に対処療法を繰返すことは可能な限り避けるような長期計画・対策が望まれるところです。

 

 週替わりで気温が変化しつつ、季節は冬に向っています。周りでもくしゃみや咳をしている人を見かけます。免疫力を高めて冬に立ち向かっていきましょう。