10月に入って、一気に季節が進んで秋らしい日になってきました。酷暑から解放されたと思ったら、涼しいを通り越して寒いという感覚になっているのは、私だけなのでしょうか。

 

やっと過ごしやすい時期になったなぁと思っていたら、西アジアのアフガニスタンでは大規模な地震が昨日までに2回起こり、中東ではイスラエルとハマスの紛争のニュースが連日伝えられています。

 

106日は、第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争、十月戦争;1973106日~23日)開戦の日であり、今年は50年目の年だったのですが、ほぼ同じ日に再び紛争が始まってしまいました。当時の戦争では、PLOのアラファト議長とか、エジプトのサダトや、イスラエルのゴルダ・メイヤ首相、等の名前を覚えている方もいるかと思います。

 

古来、中東パレスチナの地は、元々はパレスチナの人もユダヤの人も同じ土地に暮らしていました。お互いに仲が良かったか否かはわかりませんが、その頃のパレスチナはイスラム教ではありませんでした。その後、パレスチナの地にアラブが入り、イスラム教が入ってきたことで、色々と面倒な事になっていきました。

 

50年前の第4次中東戦争ですが。昭和の人にとっては、「オイルショック」「トイレットペーパー・洗剤騒動」と言った方が記憶にあるのではないでしょうか。この戦争で、アラブ産油国が石油を戦略的武器として使用し、開戦前までは1バレルUS$24程度だった原油が、バレルUS$1015と高騰し、石油消費国である日本では「オイルショック」となり、インフレが一気に加速することになりました。石油が高騰したために、トイレットペーパーや洗剤が品薄となり、当時、私の母もスーパーでトイレットペーパー確保に奔走していました。石油高騰とトイレットペーパーの品薄とは全く関係がないのですが、何故か当時は大騒ぎでした。しばらくすると落着いていきましたが・・・。

 

ちなみに、石油輸入国では「オイルショック」と言いますが、石油輸出国では「オイルブーム」と言います。言われてみれば「そうだよな」ですが、現象のどちらから見るかによって、真逆の表現になってしまうという事です。

 

イスラエルの人はヘブライ語、パレスチナの人はアラビア語を話しています。この2つの言語は、どちらもセム・ハム語族に属しており、この語族の中で今でも一般に使われているのは、ヘブライ語とアラビア語だけだと言われています。どちらも、挨拶は「サラーム(平和)」と言いますが、その先の話になると、意見が合わないようなのです。

 

今回の紛争は、イスラエルとアラブではなく、イスラエルとハマスの紛争となっています。ハマスは、パレスチナ自治政府とは別物で、かつてのPLOとは異なります。アラブ諸国も全てがハマスを支持しているわけではないという点が、今回の紛争をより複雑にしていて、長期化しないことを祈るばかりですが、この場合、どの神様に祈ったらいいのでしょうね。あ、キリスト教もユダヤ教もイスラム教も神は唯一の一神教なのだから、「神」は同じはずですよね。