進化していた。近所の洋菓子店で、以前から「かき氷」ののぼりがたっていた。筆者のかき氷とは、いちごシロップかメロンシロップ、単純に濃い色の甘いシロップがかかっているものが定番であり、定義であった。その専門店が話題になり、ときに香港や台湾の氷菓子として紹介され、流行っていたこともうっすら知っていた。かたくなな固定観念は、偏向した視点でかき氷を過小評価し、世の中の進化も見逃していたのだ。ひとさじのラズベリーチョコを口に入れた。わ~!!驚くその美味しさ「一匙のかき氷や蘇る」(正岡子規もどき)、「スプーン一杯の幸せ」(落合恵子)。猛暑、いや、猛省!!舌にはチョコ色は残らず、口のなかには余韻が残る。PAYPAYを確認、価格は少々高いが、穏やかな時間を数分得ることができたのだ。「ごちそうさまです」軽やかに店をでる。やはり猛暑、セミの合唱が演出していた。